講座の沿革

当講座は、明治37年に、足立文太郎教授により開講された京都帝国大学医科大学解剖学第二講座に端を発する研究室です。足立教授(明治37年〜大正14年)は、軟部人類学を提唱され、日本人の動静脈系統の研究で顕著な業績を残された先生です。その後、木原卓三郎教授(大正15年〜昭和21年:リンパ管系、脈管外通液路の研究)、堀井五十雄教授(昭和22年〜昭和43年:リンパ球の動態、構造、分化の研究)、尾曹越文亮教授(昭和44年〜昭和51年:造血細胞の移植、リンパ・造血組織の系統・個体発生の研究)、小川和朗教授(昭和51年〜平成4年:組織化学、ライソゾームの研究)、井出千束教授(平成6年〜平成17年:皮膚感覚器、末梢神経系の再生の研究)が担当され、平成7年井出教授の代に、大学院重点化政策により、解剖学第二講座は、生体構造医学講座 機能微細形態学と改称されました。平成21年より斎藤通紀が第7代の教授として着任し、現在に至ります。

参考
  • 東京大学   明治10年(1877年)発足(明治19年〜 東京帝国大学)
  • 京都帝国大学 明治30年(1897年)発足
旧解剖学第一講座
高次脳形態学
旧解剖学第二講座
機能微細形態学
旧解剖学第三講座
形態形成機構学
鈴木 文太郎(M32〜T10)
系統解剖学、局所解剖学
足立 文太郎(M37〜T14)
軟部人類学(日本人動静脈)
加門 桂太郎(M39〜T10)
胎生学、組織学
小川 睦之輔(T10〜S21)
両生類を用いた発生学的研究
木原 卓三郎(T15〜S21)
リンパ管系、脈管外通液路
舟岡 省吾(T12〜S21)
リンパ学、軟部人類学
平澤 興(S21〜S32)
錐体外路系、中枢神経系
堀井 五十雄(S22〜S43)
リンパ球の動態、構造、分化
木原 卓三郎(S23〜S30)
リンパ管系、脈管外通液路
岡本 道雄(S34〜S48)
中枢神経系の線維連絡
尾曹 越文亮(S44〜S51)
リンパ・造血組織の発生
西村 秀雄(S30〜S51)
発生学、奇形学、催奇形要因
水野 昇(S50〜H9)
中枢神経系の線維連絡
小川 和朗(S51〜H4)
組織化学、ライソゾーム
星野 一正(S52〜H2)
乳腺の発生、臨床解剖学
金子 武嗣(H10〜)
中枢神経系の線維連絡
井出 千束(H6〜H17)
皮膚感覚器、末梢神経系
塩田 浩平(H2〜H21)
形態形成、発生異常
斎藤 通紀 (H21〜)
生殖細胞の発生機構と再構成
萩原 正敏(H22〜)
RNA、ケミカルバイオロジー